久しぶりに生で見れたので

 三連休ということで久しぶりに見たい試合が生で全部見れたので、ちょこっと感想などを
ニューキャッスル 0−3 マンチェスター
 

 香川さん目当てに観戦。正直プレミア興味ないし、去年までマンUは嫌いなチームベスト5には入ってたので試合の結果とかはどうでもいい。ただあまりにも酷いチーム状態に愕然。サイド攻撃を放棄するようなダイヤモンドの4−4−2という、90年代にタイムスリップしたかのような時代遅れの布陣。しかも攻撃がまるで組織されてないので中も崩せず、外にも回せず八方ふさがり。何がしたいんだファーガソン。CKから二点叩きこめたので試合は楽勝ムードになったのだけど、その実マンUはゲームを放棄してしまったかのような酷い試合内容だった。
 お目当ての香川さんはサイドで死んだ魚のような目で守備に追われ、たまに攻撃の場面では中に入ってもデコイランばかりでボールは来ず、かといってサイドに貼っててもしょうがないので中盤の底でたまに交通整理をするのみ。はっきり言ってワーストプレイヤーになってもおかしくない出来だった。
 ちなみに目立ったのはルーニーオールマイティーさ。守備で献身的なチェイスや巧いタックル、効果的なボールカットを見せたかと思うと、攻撃では前線でのタメ作りから、サイドに流れてクロス、果てはCHとして前線に鋭いクサビを入れると、まさに万能というにふさわしいタレントっぷり。ルーニーいなかったらこのチームの崩壊は間違いないだろう。まぁそのルーニーが様々なタスクを背負わざるを得ないってのがこのチームの一番の問題点なんだろうけど。

でこっちが本番
大正義ミラン 0−1 ちゃんとインテル入れとけよ
ミラン 0−1 インテル


 今シーズン初のミラノダービー。まぁ正直チアゴ・シウバ売り払った時点で見限りそうになったんですけどね…。まぁサポってそう簡単に辞められるなら苦労しないよね。カカ売った時も三カ月ぐらい見る気しなかったけど、結局いつの間にか試合結果に一喜一憂してたし。
 という訳で絶不調のミランと、好調とは言い切れないインテル。どちらが浮上のきっかけをつかむか大注目のミラノダービー!さて結果は如何に!?
 とか思ってた時代が僕にもありました…。終わってみれば試合の主役が審判だったという非情な事実。ミランのゴールは取り消され、長友が退場になるというザ・レフェリーショーになってしまったミラノダービー。何というか観終わった後虚脱感を感じるような審判による審判の為の審判の試合でした。
 一応試合経過について語ると試合早々にサムエルがCKから叩きこみ、その後も落ちつかないミラン守備陣が、というかアッビアーティミリートにボールをプレゼントしてしまったりと、先行き不安なミラン
 ただ中盤の争いで段々とミランが勝り始める。インテルの中盤の底はカンビアッソとカルガーノだけど、前にパスが出せない2人なのでミランの選手は結構大胆に距離を詰めることができ、結果面白いようにボールを奪えてた印象。
 一度主導権争いでペースを握った後はビハインドを背負ったミランがひたすら攻勢に出て、インテルを自陣に押し込める。しかしそう簡単に崩せるようならミランはここまで苦戦してない訳で…。押し込むものの決定的なチャンスはそう作れず。モントリーヴォのスーパーなミドルシュートが決まったかと思わせる一幕もあったが、その前にエマ坊がキーパーへのファウルを取られてたということでノーゴール。ここら辺からミラニスタにとってはストレスのたまるジャッジが目につくようになる。
 そうこうしてるうちに前半は終り後半へ。相変わらず攻め続けるミランと、耐え続けるインテルという構図が続く。そして後半早々長友が犯した相手自陣内でのハンドに二枚目のイエローカードが出るという不可思議なジャッジ。これで完全に試合が壊れてしまう。この後は辻褄合わせのジャッジと判定基準ブレブレな笛のオンパレード。完全にキレた審判に更に試合がひっかきまわされることになる。
 数的不利になったインテルは自陣に引きこもることを選択し、完全にハーフコートゲームに。ただ今のミランに引きこもった相手を剥がし簡単に崩せるほどの勢いはないわけで、幾度かチャンスは作るもののゴールを挙げるまでは至らず、結局そのまま試合終了のホイッスルが鳴る。
 試合開始早々のCKからの一点が決勝点になるというエンターテイメント性のかけらもない試合結果。ミラニスタからみれば1つのゴールとPKを取り消され、一方インテリスタから見れば意味不明な退場で10人になったという、どちらにとっても最悪な審判だった。
 これでミランは早くもリーグ戦7試合で4敗目。首位との差は12ポイント開くという近年最悪に近いスタートになってしまった。アッレグリの首は薄皮一枚残すのみになってしまったというとこだろうか。
 ただ試合内容だけを見るとミランにはまだ希望が残されている気がする。ボージャンボアテングエルシャーラウィ、エマニュエルソンというスピードスター四人並べる布陣はあと少し連携が深まれば十分脅威になる攻撃ができそうだし、CH2人デ・ヨングモントリーヴォのコンビで中盤をコントロールできる目途も立った。問題はダービーでの敗北という精神的なショックを振り払えるかどうかといったところだろうか。幸い代表ウィークで二週間のインターバルもあることなので、アッレグリには何とかチームを立て直してほしいところ。スクデットとはいわないまでも、何とかCL挑戦権は確保してほしい。
 逆に勝ったとはいえインテルの内容は疑問が残る。中盤は構成力に欠けることがはっきり露呈したし、攻撃陣といえばカサ坊とミリート頼みが否めない。だいたいいくら10人とはいえ、ボールポゼッションで3倍近い差をつけられてはインテリスタといえど不安が残るだろう。もちろんダービーでの勝利という確かな結果を得たことで、勢いには乗れるかもしれないが、現状の問題点を抜本的に解決しないままではシーズン途中どこかで落とし穴にはまってしまう可能性も高いと思う。
 さて今週はいよいよ代表ウィーク。代表の試合が楽しみなのは久しぶり。