金曜ロードショーでやってたのでつい流しながら観てしまう。
日本でまともな戦争映画を作ることはもう不可能なんだなと改めて思う。
製作者に戦前の日本人の思考、倫理に対する理解が完全にかけている。
彼らが何で戦い続けたのかがまったく表現できてないから、観てるこちらとしても理解しようがない。しかもジャングルに潜んでる緊張感とか悲惨さがかけらもないので、日本兵たちが意固地になって押し入れにこもってるあほな幼児のような集団に観えてしまう。
 細部にこだわって戦争を描いてる訳でもなく、戦争を美化しているわけでもなく、平和をうたうわけでもなく、描き出されたものが何一つない戦争映画というのは珍しいのではないだろうか。
 あとこれを史実、あるいは史実に即したとか言い張るのはあまりにも無理がある。かといってドラマツルギーに沿って作られたストーリーにしては起伏がすくなく、盛り上がりに欠けるのだけれども。