最近読んだ本

 店に送られてきた新刊案内のファックスで前著として紹介されていた煽り文にひかれて購入。
確かに福田和也大センセが絶賛するだけあって、オールレンジな批評精神とすべてを一刀両断する切り口は
読んでいて痛快。でもあまりにも全方位に批判が向けられすぎてただのクレイマーと同レベルなんじゃ?と半ばあたりから感じる。
 確かに巧言令色美辞麗句な修辞を並べなきゃ批判もできねぇような障害者文化人よりはなんぼかマシだが、あまりにも
すべてにたいして批判をぶちまけられるとただのうるせぇ親父にしか見えない。
凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

 レジ打ちの最中背表紙の裏に藤子・F・不二雄先生の名前を見て即座に購入を決意。なかなかにF先生エッセンスを感じられる作品で
作品で満足。確かに自分も会話中で先生という肩書を付けて呼ぶ、漫画家もしくは小説家ってF先生と井上雄彦先生くらいかもしれん。
酒の席とかで時々ドラえもんの話とかするけど必ずF先生ってつけてしまうもんね。
 ちなみに個人的には藤子先生ではなく、F先生が正式な呼び方。これは譲れん。
ドイツ第三帝国 (中公文庫)

ドイツ第三帝国 (中公文庫)

 なんとなく煽り文にひかれて。内容はなかなか面白かった。ゲルマンのメンタリティーがよくわかる。でも中公文庫ってなんか字がちっさい気がする。
ただでさえ堅い本なのに、ちっさい字だと文を追う気がなくなっちゃうよ。
子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)

子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)

 チャイルド44を新刊発売と同時に100冊仕入れた俺としては当然読まなければなるまい。でも早川って感じの内容で、なんかエンターテイメント
しちゃってる感じのノンフィクション。でもソ連って本当にこんなに酷い国だったんだろうか?なんか西側のプロパガンダに踊らされてる気がしてならない。
まぁこの世の楽園だとかはいわんけど、いま西側世界で書かれた暴露本のような世界が、40年も国家としての体制を維持できたとは思えんのよね。