久しぶりに心の底から嫌いな小説に出会う

私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

 
 このラストは許容できない。生理的な嫌悪感すら抱く結末というのも久しぶり。
こういう終わり方しか用意されてないだろうという、こちらの思い込みを見事に裏切ってくれたのはいいが、
これはあまりに救いがなさすぎる。劇中のメインテーマも何も吹っ飛んでしまうような後味の悪さ。
 内容は文句ない、最高の家族小説であり、アメリカの倫理観(あるいは世界にこれから広がる倫理観)を問い直すという意味でも素晴らしい内容にはなっている。
でも物語としては評価できない。救いを求める少女というメインテーマに、突き付けられたラストシーンはあまりに残酷すぎる。
生きることの意味と質をしつこいぐらいに説いてくるのに、答としての最後の一章がなんと薄っぺらいことよ。

 一人金曜ロードショー

天空の城ラピュタ [DVD]

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 ネット上がラピュタ一色になっていたので、煽られてDVD鑑賞。
これで何十回目だろう。とりあえず今年三回目。いや何回見ても素晴らしいんだな。
間違いなく今後の人生でこれを超える映画には出会えない。